統合しようのないアイデンティティー

何をもって自分とするか

「結論のはっきりした、わかりやすい発信をするべき」という思い込みが、創造的なアウトプットの邪魔をしていると気付きました。

自分自身の震源地といいますか、気付きの源流にあって、葛藤のさなかにあるテーマを、もっと書いていこうと思います。

わかりやすく整理し体系化したアウトプットは、8割の人の60点を保証するような、安心感があります。
だけれども、結論にいたらずに思考し続けいていることを、そのままアウトプットしていく。その刺激が、整理し体系化されたものをさらに磨いていくのではないかと思います。

葛藤こそ、創造性の源ですから。

さて、ご自身でビジネスをしている方なら、「何の専門家なのかはっきりしよう」といったセオリーを耳にしたことがあるかもしれません。

大企業なら複数のターゲットに複数のサービスを提供するでしょう。しかし、個人や小さな会社のビジネスの場合は、大企業のような資本力はありません。それならば「お客様の頭の中での一番」になるために、力を一か所へ集中しよう、という考え方です。

一方で、一か所に集中したくない、という心理が働くことがあります。その理由は、大きく分けて3つありそうです。

  1. 失敗したときのリスクを分散したい
  2. うまくいくかもしれない可能性を捨てたくない
  3. どれもやっている状態が楽しい

私の場合は3番が強くて、やりたいことをどれもやっている方が、毎日わくわく楽しく、パフォーマンスが高いのです。
デザイン、コンサルティング、心を扱うワークショップ、物語づくり、個人の方向けから法人の方向け、どれもやっていたいんです。

では、どれもやりながら「見込み客の方からのわかりやすさ」と「専門特化した場合を上回るクオリティー」を実現するにはどうしたらよいでしょう。

まず、ひとつの肩書きに全部集約しようとするのは、さっさと諦めた方がよさそうです。何をつけてもいいし、何もつけなくてもいい。場に合わせて変えてもいい。そこで立ち止まるくらいなら、アウトプットの量を増やして中身で伝えた方が、よっぽどよいです。

自分が何の専門家であるかより、「サービスごと」の誰の何を解決するものか、を伝えていくことに、時間を割きたいです。

そして、複数の事を同時に進めていくからこそ、「学びの抽象度を上げて、他の分野に転用する力」を鍛えていく必要があると思います。学びを足し算でなく、掛け算にしていくということです。

先日私は、「物語や絵本を書きたい」と思ってそのための情報を集め始めました。すると今度は「物語を集客のサポートにどう活かすか」に夢中になりました。

やりたいことや、過去やってきたことが有機的につながって、相乗効果がある状態が理想です。ときに、目的を持たずに始めることが、より大きな実りにつながることも、あるかもしれません。

人は、家庭、学校、会社、地域、その他いろいろなコミュニティごとに、別のアイデンティティーを持ちます。これが自分らしさだと思っても、大きく環境が変われば全く同じ自分ではいられません。
これからの時代は、ますます環境の変化は早くなり、コミュニティは多様化するでしょう。

一つのアイデンティティーを貫くことより、環境に合わせてアイデンティティーを変化させられるしなやかさが求められます。

その時々で、変化することが進化なのか、妥協なのか、何は変化させないのか、思考を止めずに考え続けたいです。

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